ゲーミングPCを購入したいけれど、SSDは1TBで足りるのか、2TBに増やしたほうがよいのか迷う方は多いのではないでしょうか。
ゲーミングPCのSSDを選ぶ際には、遊ぶゲームを数本に絞る場合と大容量のゲームや録画をたくさん保存する場合では、必要な容量や予算が変わってきます。
今回は、ゲーミングPCのSSD容量の選び方と1TB・2TBの違い、ゲームごとの容量の目安から購入後に空き容量が減ったときの対処まで丁寧に解説していきます。
ゲーミングPCのSSDは1TBで足りる?
遊ぶゲームを数本に絞り、遊び終えたものを整理するなら1TBが選びやすい容量です。いろいろなゲームを入れたままにしたい人には、2TBをおすすめします。
容量選びで考えたいのは、持っているゲームの総数よりも「いつでも起動できる状態にしておきたい本数」。新作を買うたびに何を消すか悩みそうなら、最初から余裕を持たせると使いやすくなります。
| SSD容量 | 向いている使い方 | 購入前に考えたいこと |
|---|---|---|
| 500GB前後 | 容量の小さいゲームが中心で、購入費用を抑えたい | Windowsやアプリを入れたあと、大きなゲームを何本残せるか |
| 1TB | 普段遊ぶ数本を入れ、遊び終わったら整理する | 録画や別のゲームが増えたときに整理できるか |
| 2TB | 大容量のゲームを並行して遊ぶ・録画も残す | 購入時の増量料金と、あとから増設する費用 |
| 4TB以上 | 大量のゲームや長時間の録画を保存する | 保存するデータ量に対して本当に必要か |
ゲームを始めたばかりなら、これから何本買うかは分からなくても大丈夫です。まず遊びたいタイトルを挙げ、その分が入る容量から考えてみましょう。
1TBのSSDにはゲームが何本入る?
ゲームの容量はタイトルによってかなり違います。たとえばSteamに掲載されている必要な空き容量は、次のとおりです。
| ゲーム | 必要な空き容量 | ストレージの条件 |
|---|---|---|
| パルワールド | 40GB | SSD必須 |
| モンスターハンターワイルズ | 75GB | SSD必須 |
| Baldur’s Gate 3 | 150GB | SSD必須 |
出典:Steam公式ストア(パルワールド/モンスターハンターワイルズ/Baldur’s Gate 3)。2026年9月30日確認。
表の3本なら必要な空き容量の合計は265GBです。一方、150GBのゲームを5本入れると、それだけで750GBになります。
100GBを超える大型ゲームが中心なら、1TBでも容量は埋まりやすくなります。本数だけで決めず、遊びたいゲームそれぞれの必要容量を足してみましょう。追加コンテンツを入れる場合は、その容量も見ておくとよいでしょう。
Windowsやアプリにも容量を使う
SSDにはゲームだけでなく、Windows、ブラウザ、ゲームのランチャーなども入ります。スクリーンショットやダウンロードしたファイルも、少しずつ増えていくものです。
Windowsやゲームの更新にも、追加の空き容量を使います。ゲームを入れただけでほぼ満杯になる容量では、あとから整理に追われてしまいます。
遊びたいゲームが収まるかを確かめたら、写真や動画、今後のアップデートの分も残せる容量を選びましょう。
録画を残すなら、ゲーム本体とは別に考える
ゲームのプレイ動画を残す人は、録画の分も忘れずに。毎回のプレイを録画していると、ゲーム本体より録画フォルダーのほうが大きくなることもあります。
たとえば、映像ビットレート20Mbpsで1時間録画すると、映像部分だけで約9GBです。10時間なら約90GBになるので、編集前の動画も残しておきたい人には2TB以上がおすすめです。
容量の計算例:20Mbps × 3,600秒 ÷ 8 = 約9GB(映像部分のみ)。実際の容量は録画設定や音声によって変わります。
1TBと2TBはどちらを選ぶべき?
費用を抑えて始めたいなら1TB
いつも遊ぶゲームが決まっていて、たまに買う新作はクリア後に整理できる。そんな使い方なら、1TBでも扱いやすいでしょう。
本体の予算が限られているなら、SSDは1TBにして、グラボやモニターにお金をかける選び方もあります。ゲームを整理する手間が気にならなければ、画質や映像のなめらかさを優先してよいでしょう。
あとから内蔵SSDを追加するつもりなら、空きスロットや取り付け場所も見ておきましょう。増設できないモデルでは、大容量のSSDへの交換や外付けSSDを検討することになります。
入れ替えを気にせず遊びたいなら2TB
対戦ゲームを何本か続けながら、RPGや新作の大型タイトルも遊ぶ人には2TBが向いています。友人に誘われるたびに再インストールする手間も減らせます。
ゲームのダウンロードに時間がかかる人も、2TBを選ぶメリットがあります。久しぶりに遊びたくなったときに、入れ直すのを待たずに済むのは便利です。
BTOパソコンなら、注文時に2TBへ変更する方法と、購入後にSSDを追加する方法を比べられます。自分でケースを開ける予定がなければ、最初の注文で必要な容量にしておくと手軽です。
SSDは容量のほかに何を見ればいい?
容量を決めたら、仕様表で「NVMe」「M.2」「PCIe」と書かれている部分も見てみましょう。どれもSSDに関する言葉ですが、表しているものは違います。
| 表記 | 意味 | 選ぶときの見方 |
|---|---|---|
| M.2 | SSDの形状やサイズの規格 | 増設時はPC側の対応サイズや接続方式を調べる |
| NVMe/SATA | データ通信の規格・接続方式 | 新しくゲーム用PCを買うならNVMe SSD搭載モデルから比較する |
| PCIe Gen4/Gen5 | PCI Expressの世代 | 大きな数字だけで決めず、容量・価格・PC側の対応を見る |
M.2と書いてあっても、すべてNVMeとは限りません。増設用を自分で買うときは、PCの説明書にある対応規格と照らし合わせると間違いを防げます。
読み込み速度だけで決めない
SSDの読み込み速度は、Windowsの起動やゲームのロードに関わります。ただ、仕様表の速度が2倍だからといって、ロード時間がそのまま半分になるわけではありません。
ゲーム用なら、まず必要な容量を確保し、そのうえでSSDの型番や価格を比べるのがおすすめです。限られた予算では、読み込み速度のために容量を削るより、遊びたいゲームを十分に入れられるほうが使いやすいでしょう。
増設のしやすさも確認する
あとからSSDを増やしたい場合は、購入ページの「ストレージ」や「拡張スロット」の欄を見てみましょう。次の3点を押さえると、増設用のSSDを買うときにも迷いにくくなります。
- SSDを追加できる空きスロットや取り付け場所があるか
- 増設するSSDの規格・サイズに対応しているか
- 自分で増設した場合、どの部分がメーカー保証の対象になるか
特にコンパクトなPCやゲーミングノートは、増設場所が限られることがあります。仕様が見つからなければ、買う前に販売店へ聞いておくと安心です。
メモリ容量も一緒に迷っている方は、ゲーミングPCのメモリ16GB・32GBの選び方も参考にしてください。SSDは保存先、メモリはゲームを動かすときの一時的な作業場所です。
SSDの空き容量が足りなくなったときは
容量が減ってきたら、まず何が容量を使っているのかを調べます。Windows 11では「設定」→「システム」→「ストレージ」で、アプリや一時ファイルなどの内訳を見られます。
- ストレージの内訳を見て、容量の大きいアプリやファイルを探す。
- しばらく遊んでいないゲームは、セーブデータの保存先や同期状態を確かめてからアンインストールする。
- 録画や写真を別のドライブへ移し、正しく開けることを確かめる。
- 一時ファイルを整理するときは、削除対象の項目を読んでから実行する。
「ダウンロード」フォルダーやごみ箱には、残しておきたいものが混ざっているかもしれません。容量を空けるために、内容を見ずにまとめて消すのは避けましょう。
何度整理してもすぐに足りなくなるなら、SSDの増設や交換を考えるタイミングです。ゲーム用の保存先を追加できれば、Windowsが入ったSSDをそのまま使い続けることもできます。
操作の参考:Microsoft「Windowsでドライブの空き領域を増やす」。
ゲーミングPCのSSDでよくある質問
1TBなのに、Windowsでは約931GBと表示されるのはなぜ?
SSDメーカーとWindowsで、容量の数え方が違うためです。メーカーの1TBは1兆バイトで、これをWindows側の数え方に換算すると約931GBと表示されます。
さらに、回復用の領域やWindows本体なども容量を使います。購入時の「1TB」と、エクスプローラーで見る「空き領域」は別の数字です。
SSDを2TBにするとfpsも上がる?
1TBから2TBに増やすだけで、ゲームのfpsが上がるわけではありません。増えるのは主に保存できるデータの量です。
HDDからSSDへの変更なら、起動やロード、データ読み込み時の引っかかりが改善することがあります。映像の動きが重い場合は、CPUやグラボ、画質設定も見てみましょう。
ゲームをHDDに入れてもいい?
動作条件でHDDが認められているゲームなら選択肢になりますが、SSD必須のタイトルはSSDへ入れましょう。上で紹介した3本もSSDが必須です。
HDDは、すぐに使わない録画や写真などの保存先として組み合わせると便利です。Windowsと普段遊ぶゲームはSSDに置くと、起動や読み込みの待ち時間を減らせます。
SSDの空き容量はどれくらい残せばいい?
Kingstonは、SSDの容量の10%以上を空けて使うことを勧めています。新しいゲームを買う予定があるなら、その分や大型アップデート用の空き容量も残しておきましょう。
録画は定期的に別のドライブへ移し、しばらく遊ばないゲームも整理しておくと、インストールのたびに何を消すか悩まずに済みます。
まとめ
ゲーミングPCのSSDは、普段遊ぶ数本を管理しながら使うなら1TB、大容量のゲームを入れたままにしたいなら2TBがおすすめです。録画をたくさん残す場合は、その分の保存先も考えておきましょう。
購入前には、遊びたいゲームの必要容量を足し、Windowsや更新分の余裕を残せるかを見てみてください。パーツ全体の予算配分は、初心者向けゲーミングPCの選び方で解説しています。
参考資料:Intel「SSDがゲームに与える影響」/Kingston「2つのタイプのM.2 SSD」/Kingston「SSDの寿命と性能を維持する方法」/Microsoft「Windows更新プログラム用に空き領域を増やすには」。

